研修コース(平成7年度) もとに戻る

 バイオテクノロジーは、今後の経済の発展を支える基盤技術として期待されており、広島市も、「ひろしま新世紀都市ビジョン懇談会」の提言を受け、平成6年度に広島市先端科学技術フォーラムを設立するなど、バイオテクノロジーの振興を本格的に模索し始めた。そこで、広島市におけるバイオ振興事業を学術面(ソフト、ハードの両面)からサポートする試みとして、広島市立大学特定研究費を用いて少人数制バイオテクノロジー研修コースを後述の(資料1)の趣旨のもとに開設した。

 広島地域は機械・食品工業が盛んなことから、エレクトロニクスと食品分野に注目し、広島地域のバイオテクノロジーに関心のある企業を対象として、バイオエレクトロニクスコースおよびヘルスバイオサイエンスコースの2コースを(資料2)の要領で開設した。講演者には、企業及び大学から最先端で活躍している研究者を招き、具体的にわかりやすい講演をしていただいた後、様々な意見交換を行った。

 講演者及びアカデミー参加者間で密度の濃い議論をするため、参加者を少人数に限定したにもかかわらず、全体で26の企業・団体からのべ102名の参加があった。最初に行ったバイオエレクトロニクスコースに比べ、次ののヘルスバイオサイエンスコースの参加企業及び人数が増加した。これは、広島地域の企業、特に食品関連企業においてバイオテクノロジーがより認知されているためではないかと思われる。また、企業の研究者を対象にしたにもかかわらず、バイオテクノロジーに興味があるので学びにきたという一般参加の方もおられ、バイオテクノロジーに対する興味は一般市民にも広がりを見せていることが実感された。

 また、ヘルスバイオサイエンスコースの最終回には外国人講演者によるヨーロッパでの研究開発費の公的援助や大学と民間との関わりについての講演があり、広島での産学共同研究やアカデミー参加企業間での共同事業への参考となった。

 広島バイオアカデミーは、大学からの知的情報発信とR&D懇談会を組み合わせたような新しい試みである。これが参加企業からは概ね好評であったことより、広島バイオアカデミーの様な形態が、大学と社会との連帯や交流に対して一つの形を示していると思われる。ともあれこのような活動が広島地域でのバイオの振興、ひいては地域経済の活性化に少しでも役立てればと考えている。

 

資料1)研修コースの趣旨

  広島バイオアカデミーは、国内外から最先端で活躍している大学及び企業の研究者を招き、1)種々の分野におけるバイオテクノロジーの最新の基礎研究の現状とその応用産業の可能性についての講演会、R&D懇談会などを開催し、バイオ産業の振興を促し、地域経済の活性化に資する、2)アカデミーの開催により、産学共同研究またはアカデミー参加企業同士の共同事業の可能性を発掘する、の2点に重点を置き運営される。

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資料2)研修コースの詳細

バイオエレクトロニクスコース(平成7年11月〜12月)

参加者内訳

参加者職種

第1回

第2回

第3回

第4回

エネルギー関連

1

1

2

1

医療・製薬

1

1

1

1

食品

2

1

2

1

機械・鉄鋼

3

2

1

0

化学

1

1

0

1

官公庁

3

2

3

1

11

6

9

4

ヘルスバイオサイエンスコース(平成8年1月〜2月)

参加者内訳

参加者職種

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

エネルギー関連

1

0

1

1

1

医療・製薬

1

1

1

1

1

食品

8

2

4

15

0

機械・鉄鋼

0

0

0

0

0

化学

1

1

2

1

1

商社

0

0

0

2

0

環境

1

0

0

1

0

官公庁

3

5

3

5

5

15

9

11

26

8

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